轟破天保登モ語

早く姉離れしろ

9月19日

宇治松千夜さん誕生日おめでとうございます。

 

今でこそ「鬼畜和菓子」などと揶揄され、きららキャラらしからぬアブノーマル的な立ち位置にされ気味な彼女ですが、このキャラクターにはちゃんとそれ以上の魅力が用意されていると僕は思います。

 


魅力としての特徴を挙げていくとすれば、【おっとり】、【おとなしい】といった方向への可愛らしさでしょうか。
ご注文はうさぎですか?》という作品においての宇治松千夜の最大の役割は【調和】であると思います。
ココアやリゼなどの比較的インパクトが強いキャラクターがオーバーフローしないための緩衝材的な存在かなと。

 


そもそもいわゆる日常系作品においてこの手の役割は概ね体系化しており、例えば今回のケースであれば《けいおん!》の琴吹紬や《ゆゆ式》の日向縁などが合致と言わないまでも似たようなコンセプトだと思います。
いわゆるテンプレートに沿ったキャラクター設定ではあるものの、その枠内に収まらないのがこのキャラクターの強みだと感じました。

 


まず、特筆すべきは本人の「お姉ちゃん気質」です。
なんか半年前にも似たような項を説明したような気がしますが、その時とはニュアンスもまた異なります。
実姉という直接的な作用とは違い、こちらには全体の雰囲気を司る作用があります。

 


時に友人、時に庇護的な立場として他のキャラクターと関わることでキャラクターのさらなる心情を引き出せる、とても重要な二面性だと思います。
母性とはまた違った見方が出来るでしょう。

 


その特性が特に顕著に現れるのがシャロとの絡みです。
千夜とシャロのシナジーは公式でのプッシュも相まってほぼデザイナーズと言っても過言ではないので掘り下げはしませんが、千夜の本領はやはりシャロと組み合わさったときに発揮されるのは間違いないと思います。

 


幼馴染という属性でパワーを底上げし、喜怒哀楽を満遍なく振るうシャロの全てを、時に悪戯心も交えつつも肯定していく様はまさに百合で殴られている感覚です。
パワーラインが不安な1帯で6500出せるのも良いですね。

 


しかし極論を言ってしまえば、「引き立て役」と一括りにされてしまいますし、そのあたりが他のキャラクターより一歩引いた支持のされ方と「鬼畜和菓子」のくだりに繋がるのだとも思います。
けれどもこの作品は「全てのキャラクターの相互作用で和を作る」という側面があるので、個々の魅力に気づけたときには、さらに作品を観るとき違った感想を持てるのかもしれないとも思います。

 


かいつまんで言うと千夜ちゃんは可愛いということです。
千夜推しというだけでなぜか辛辣な扱いを受けていますが、ちゃんとこの作品はそれぞれのキャラクターに明確なチャームポイントを用意してくれているのでそれはそれ、これはこれということです。ああああああああああああああああああああああああああああああああ